製品のできるまで

商品について

工程

ジュートは、ベンガルと呼ばれる地域が主な産地となっています。この地域はガンジス川・ブラマプトラ川(ジョムナ川)の下流域のデルタ地帯となっており、インド西部(ウェストベンガル州)とバングラデシュが位置しています。
この地域は水量に恵まれ、ジュートやお米の生育に非常に適した地域です。

ジュートは生育時に二酸化炭素を多く吸収し、土壌への還元率が良く、高い環境性が特徴の素材です。そのジュートが糸となり、生地となっていくまでの生産工程です。

1. 基礎品質選別工程

加工場に集積された生ジュートより、生産用途に合わせた選別を行います。
天然繊維であるがゆえに、靭皮の部分によっても品質の差が生じるため、「千歯扱き」(その昔、稲穂の脱穀工程に用いられた鉄製の櫛状の農具)のような器具に打ち引きすることで細かく選別します。

こちらの工程では同時に繊維色によっても選別を行います。
弊社ではこの工程により選別された品質の良い黄金色の「Tossa(トサ)」ジュートのみを製品に使用しています。

2. 軟化工程

後工程に進めるためにジュート繊維の柔軟化、潤滑化を行います。
本工程専用の波条の溝がついた機械にジュート繊維を通過させ、その過程で水、油、界面活性剤を適正な配合で用い、適正な時間を要し繊維に浸透させます。
この過程ではジュート繊維に加工に適した柔らかさを与えますが、同時に特有の匂いを生じさせる原因になります。ただし、その匂いも時間とともに薄れていきます。

3. 調整工程

軟化工程が終わると、繊維が緩み柔らかい状態で維持され糸としての加工を可能とするために、温かく管理された場所において2日~4日の間、積みおかれ保管されます。
ここまでが、素材を製品を作るのに適した状態にする、いわゆる下処理にあたる工程です。

4. カード処理工程

下処理を終えたジュートは、その繊維の方向を一定のものとし寄り集めるために、カード処理(カーディング)工程へと進みます。この工程は梳綿(そめん)とも呼ばれ、ジュート以外の製糸においても行われることの多い工程です。

5. 製条・コーミング工程

ここでは、方向の揃ったジュート繊維をひも状のスライバと呼ばれる形に成形するためのコーミングと呼ばれる工程を行います。ジュート繊維においては多くの場合、スライバを調整し倍増する第一から均質化する第二の同工程を経て、スライバを圧着させる第三までの工程が行われます。

6. 撚糸工程

前工程で作られたスライバを引き延ばしつつ、撚りを与える撚糸を行います。この段階でジュート繊維は、撚りは甘いものの糸の形となります。

7. 巻糸工程

撚糸工程によって甘く撚られた糸をさらに引きジュート糸へと加工させます。ここまででジュート製の糸が完成します。

8. 織り工程

ジュート糸を織機にかけ、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させてジュート布をつくります。弊社の製品では、用途による糸の太さや織目の違いによる製品ラインナップや、ジュートと綿の混紡布の取扱いがございます。