ジュートの匂い ~匂いの原因と取り除く方法~

Last Updated on 2021年5月24日 by user_koyoluxol

《独特な匂いの原因》

ジュートの匂いは、その製造過程に原因があります。

 

天然の繊維であるジュートは、収穫の後、幾度にも渡る工程を経て、各種製品化されますが、その一つにバッチ処理と呼ばれる工程があります。

このバッチ処理はジュート加工工程の第一段階にあたります。

 

バッチ処理工程は油と水、またその2つを混合するための乳化剤を使用します。

 

バッチ処理工程で使用する油(ジュート バッチング オイル、JBO)の匂いが、製品化された後でも残り、ジュート独特の匂いの原因となります。

 

 

《バッチ処理の必要性》

バッチ処理を行わなければ、ジュートにありがちな、強い匂いが付くことを防げるように思えますが、ここでの処理は後の工程に進むにあたり、とても重要です。

 

バッチ処理を行う目的は様々です。

  •  繊維の強度、湿気や柔軟性を加工に適したものとするため
  •  ジュート生産地等で、ばらつきのあるグレードを均一化するため
  •  最終用途に適した仕様の繊維とするため
  •  加工度と製造コストを管理するため
  •  需要者の要求する水準に合わせるため

これらを満たすために、本格的な加工に入る前にバッチ処理を行う必要が生じます。

《匂いの取り方》

ジュートの匂いを除去する方法は、いくつかありますが、主だったものは次の3つの方法です。

 

  1. 新鮮な空気にさらす

最も手のかからない方法で、ジュート繊維を新鮮な空気でさらすだけです。ジュートは通常、輸入等、輸送時にはビニール袋に入れた状態でダンボールで梱包し出荷されますが、これが匂いを封じ込めて強める原因となる場合があります。

手順はジュートをなるべく広げて、空気にまんべんなく触れる状態で約1週間置くだけです。しかしこの際、ベランダ等の外に置くと、雨に濡れてしまい繊維を傷める原因になり望ましくありません。また、日光に当てすぎると黄変という、黄ばんだ色に変化する原因となりますので、日の当たらない場所での陰干しか屋内に置いておくことが理想です。ただし、屋内では匂いが気にならなくなるまで、時間がかかる場合があります。

 

メリット :手間がかからない

デメリット:匂いが除去できるまで多少時間がかかる

 

  1. 石鹸水や中性洗剤で拭く

上記の方法より短時間で行う方法です。ジュートはざらざらした素材なので、使わなくなった、ふきんや布きれを用意し、石鹸や洗剤を少し加えた水で湿らせ、表面を軽くこすりながら拭きます。この際、濡らしすぎると表面の繊維がほぐれてしまいますので、少ない分量から始めて、匂いが取れているか確認しながら拭きます。

 

メリット :時間がかからない

デメリット:手間がかかる

 

  1. 重曹で除去する

主に海外でジュートラグの匂いの除去として用いられている方法です。重曹を少量、ジュートに振りかけて、しばらく後に掃除機やはたいて重曹を落とします。

ラグのような平面形状の品物では簡単に行えますが、バッグのような立体形状の品物では重曹の粉が、余計な箇所に残ってしまう可能性もあり、あまりお勧めできません。

 

メリット :特になし

デメリット:準備と片づけに手間がかかる

 

《弊社のジュート製品について》

弊社のジュートバッグは、小ロットからの生産を行うために、日本国内で製造しております。

その工程は、ジュートに関する部分だけでも、

裁断→デザイン印刷→乾燥→縫製前下処理(部分熱加工)→縫製→出荷前検針/検査→梱包→出荷

と多岐にわたります。

 

この工程の間、ジュート生地は、カットされた部材の状態で、空気にさらされている状態が長く続きますので、弊社製ジュートバッグは、匂いの少ないものとなっております。

出荷前検品においても匂いのチェックは行っておりますが、ジュート生地に付くほど鼻を近づけても、匂いをほとんど感じない状態となっております。

 

弊社のジュート製品ラインナップのうち、バインダーひもや幹巻きテープ等の農園芸資材に関しては、主に屋外での作業使用を想定した品物ですので、匂いが残る場合がこざいます。

 

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